ビット・プレイヤー読了!
グレッグ・イーガンの「ビット・プレイヤー」読み終わりました!
USJをさぼった代わりに、読みかけの本をやーっと読了できた。うん。嬉しい。
「ビット・プレイヤー」はSFの短編集。
グレッグ・イーガンっていう人は現代最高峰のSF作家と帯に書いてあった。どうやらゴリゴリのSFを書く人らしく、文章も訳文の固い印象で、はっきり言ってコバルト文庫のライトノベルくらいしか読んだことのない私には、とっつきにくかったです。
ただ、読むの無理って離脱する程でもない……書いてある内容の意味はわからないにしても……と思ったので、頑張って読み進めました。途中で眠くなったり、読むの遅かったりで、なかなか思うように進められなかったけど……。
本を読んだくらいで達成感感じるの、ほんとどうかと思う。
まあ、いいや。そんな「ビット・プレイヤー」ですが。
収録されている短編・中編の中で、一番好きなのは「鰐乗り」、次いで「七色覚」、三番が「失われた大陸」かな。以下は、「ビット・プレイヤー」、「孤児惑星」、「不気味の谷」の順で気に入りました。
「鰐乗り」は、恒星間をデータとして旅する夫婦を描いた中編。
未開の宇宙の全容を明らかにすることを、長い人生の最期の仕事と決めた夫婦が、親戚たちのもとを離れて旅立つ……みたいな話です。
SFの設定が面白いし、登場する宇宙人……蛇に似た……の哲学や、夫婦愛などのストーリーの盛り上がりも素晴らしかったです。
夫婦愛というか、主人公と夫はデータになっているから、セックスのしかたも独特。身体がない分だけ、より精神的なものになってて……なんか素敵だなと思った。
「ふたりの体は変形し、裏返しになった神経終末が表面を覆いつくした。
ジャシムがリーラの、リーラがジャシムの内側によじのぼり、抱擁しあうふたりをまとめてくるみこむかたちに観境のトポロジーが変化した。ふたりの人生から愉悦と勝利感とたがいの存在以外のなにもかもが、ほぼ可能な限り、消え去った」
ね? 意味わからない文章なんだけど、……トポロジーってなんだよ……なんかよくないですか? エロくないけど、エロいっていう。……そもそもこれってセックスの描写だよね? うーん。私はデータ同士のそれだと思ったんだけど、違うのかな。違う場合はなんなんだろう。
恋愛ものとしてみると物足りないのかもしれないけど、きれいな夫婦愛が描かれていて、爽やかで良かった。純文学の恋愛だとすぐ不倫してドロドロしてしまうから、こういう純粋なのは良い。すきです。
次の読書予定は、銀河英雄伝説の1巻。
それを何とか連休中に読み終わって、今度こそ、自分の作品を書くんだ!
って意気込みです。
今日はやく起きたかったので、昨日は睡魔にまかせてはやく寝ちゃったけど、こうしてはやく起きれた訳だし……頑張って読むぞ!